「多国籍かわいい」空間で、心と身体をめぐらせる。人と人とがつながる、心地よい温度感のチャイカフェBOABOA。

松江城からほど近い殿町に、2022年3月にオープンしたばかりのBOABOA。チャイとビーガンフードがメインのメニューもさることながら、なんだか落ち着く、長居してしまうカフェです。この居心地の良さの秘密はなんなのか、ランチとお茶をしながら、オーナーのお一人、トモさんにお話を伺いました。

BOABOAは、京都と米子でカフェを営んでいたトモさんと、東京でスパイス店「香辛堂」を営んでいたマサオさんがタッグを組んで生まれました。2人はもともと友人で、マサオさんが何度か米子や松江に足を運ぶ中で、自然の多い山陰で2人で何かできれば…との思いが高まり、松江でのカフェオープンを決めたそう。

内装も2人で考え、できるだけ自分達の手で手作り。
色を塗ったり、漆喰を塗ったり、机やカウンターもDIY(とは思えないおしゃれな仕上がり!)。


南米っぽいような、アジアっぽいような、いろんな国を連想させるデザイン。
かわいさとエキゾチックさが同居しつつも、おだやかな気持ちで過ごせる空間、凄くないですか!?

取材当日は、週に一度のバングラデシュランチの日。

現地出身・松江在住の「トマちゃん」とコラボしたビリヤニワンプレートでした。
味は…本格的なスパイスの香りや酸味など、いろんな味がする!ちょいピリ辛が食欲をそそる美味しさ。

バングラデシュランチは基本的に火曜日、それ以外は植物性のビーガンプレート(菜食丼)とのことなので、どちらも是非味わってみてほしいです。
(お写真を後でいただいたので下に掲載しますが、美味しそうすぎるので今度食べに行きますね)

食後には、筆者はストロベリーチャイ、同行者はゴールデンチャイをオーダー。

ストロベリーチャイは「大人のいちごミルク」といった味わいで、程よい甘さと酸味、ほのかなスパイスが絶妙なハーモニー。
ゴールデンチャイには、ターメリックという黄金色のスパイスが入っているそうで、なんだか身体に良さそう(ターメリックって「ウコン」ですよね)。
そもそも、チャイにこんなに種類があるのを初めて見ました!

今回はランチにお邪魔しましたが、実はBOABOA、モーニングもひそかに人気。
野菜の栄養がたっぷり溶け込んだポタージュがメインで、
「ぜひ朝活や出勤前など、生活の一部にしてほしい」とトモさん。
美味しくて身体に良さそう、って最強ですよね。
それもそのはず、「環境にも良くて、健康になれるものを」という思いが、BOABOAのメニューには込められています。
トモさんご自身が数年前に体調を崩されたこともあり、無農薬や有機栽培の野菜を使用。
専業農家さんだけではなく、「小規模に無農薬で野菜を作っているけれど、流通の経路がない」という人たちの野菜も使われているそう。
「このカフェを基地として、そういった人たちのつながりを密にしたり、つくった野菜なども発信していきたい」とトモさん。

「松江の街には、京都に通じるものがある。個人店のつながりが強かったりするのもそのひとつ」
と語ってくれました。「このストリートが気に入っていて、他にもゲストハウス、エスニックカフェやパン屋さんもある。ここを歩けば多様なニーズが満たされるので、いろんなお客さんが来る」そう。
ストリート沿いのお店のお客さんが、BOABOAに興味を持ち、BOABOAのお客さんが他の店に興味を持つ…そんな循環ができているようです。

口コミで、お客さんがお客さんを呼ぶことの多いBOABOAですが、逆に「いい店だから、人に教えたくない」という人がいても、それも良い、という。
一時的なものでなく、その人自身の生活に自然に溶け込むような店づくりは「しっかりと記憶に残る、こゆい店でありたい」というトモさんの思いの表れです。

生産者さんや近隣のお店、そして、お客さん。
それぞれとの関係性は違っても、「人と人」としてつながれる、温度が通っている感覚。
身体も心も、人も循環する、ごくごく自然な流れがここにある。
それこそが、居心地の良さの理由なんだなと感じました。
ちょっとおしゃべりするにも、朝のスイッチを入れるにも、がっつり人生相談するも(?)良しの、生活のどこに組み込むかは自由、なお店。いつでもウエルカムな姿勢で、トモさんとマサオさん(今回はお話聞けなかったですが面白い方です)が、あなたを待っているはずです。
【BOABOA】(松江城から徒歩3分程度)
所在地:島根県松江市殿町336
営業時間:火〜金 7:00〜18:00
土日 11:30〜18:00
定休日:月曜日
駐車場:無し(近隣の駐車場をご利用ください)
URL: https://www.instagram.com/boaboa_cafe/
※お問合せ等は上記インスタグラムのDMまで